2011-07-16 16 君からもらった丸い飴玉を、満月の夜空に透かす。月と飴玉が綺麗に重なり、痘痕顔の月面がとろけて見える。ふたつの丸がすっかり溶けあったので、私は君のことを想いながら、指先の月を口の中に放り込んだ。