ネウロについて考える

さて、そろそろジャンプ新年1号の発売も間近ですね。HAL編クライマックスを迎えようとしているネウロについて。
以下、本誌ネタバレ話ですので単行本派の方はご注意ください。
パスワードは一体何なのか、あちこちのサイトで熱く語られている今日この頃。
私は自分のジャンプ感想内で、「永遠」のような大きな目的ではなく、特定個人への感情(恨み・恋愛など)に端を発するものではないかと予想していたのですが…ここにきて「有無」さんが相当有力と思われる予想を!
 魔人探偵脳噛ネウロ 第87話 3【さんにん】 追記
読んだ瞬間、…もうコレで決まりじゃないかと思うほど自分の腑に落ちました。叶絵との会話、21文字、途中に入る「/」などが全て符合していますからねえ、これで全然違ったらそれはそれでスゲーと思いますよ。それにしても迂闊だった! パスワードには固有名詞が入るのではって所まで予想しておきながら、最重要アイテムである「名簿」の名前をきちんとチェックしなかったなんて…くやしいッ…!
このパスワードが正解であると仮定すると、目的が「本城刹那」という個人と密接に関わってることはわかるのですが、結局具体的にそれが何なのかは不明なままなんですよね。春川は我々の世界(現実)を「1の世界」、死ぬことを「ゼロ」と表現し、その狭間に「私の求める世界がある」と言っていました。これが結局何なのかは次回以降の犯人豹変シーンのお楽しみ、なのでしょうが…。
今までの春川の台詞で個人的に気になるのは、第33話で出てきた自然淘汰さ」「生存競争には打ち勝てないのさ」の辺りです。生存競争云々は、第68話で弥子が春川のことを思い出す場面のフラッシュバックにも出てきています。
以下、多分に妄想が入ります。漠然とした言い方しかできませんが、春川は生存競争に勝ちたかった=誰かに勝って相手を淘汰したかった、のではないでしょうか。その相手が本城刹那だったと。例の名簿、私はその直前の廃校っぽい絵から勝手に「昔の名簿」かと思い込んでいましたが、何人かの名前の下にある化学の専門用語…あの名簿の名前が、学会でのライバル研究者たちの名前だとしたらどうでしょう。もしかして学会内での人間関係のいざこざや権力闘争なんてものもあったかも。春川はそれらを超越して永遠に研究を続けたかった、その理由は「あの時自分を蹴落としたライバル研究者(刹那)に勝ちたかったから」とか何とか…。スパコンを差し出せという欲求も、永遠に研究し、永遠に業績を残し続けたかったから。第85話で笛吹が言っているように、スパコンを差し出してしまえば「1の世界」の我々の最先端の研究はストップするのですから、まさに学会は永遠にHALのものになるわけです。
そして「ずっと勉強していたかった」という目的だとしたら…HAL編の冒頭、テストに翻弄され、ダブればずっと女子校生できるじゃんと揶揄された弥子の図と対照的になり、弥子が「永遠に勉強したいだなんてくだらない」と思ったのだとしたら物語が綺麗に繋がるような…。
以上、辻褄の合ってない部分も多々あるかと思いますが、とにかく今出されている手掛かりからの精一杯の考察でした。うーんでも松井先生は第1話で「犯人指摘場面で犯人初登場」をやってのけた人だからなあ…。私の予想のはるか上をぶっ飛ばしてくれてもそれはそれですっごく嬉しいのでいいや。今回はネウロを肴に色んな人といっぱい喧々諤々できて本当に楽しかったです。ネウロを好きでジャンプ読んでて良かったよ。HAL編が終わってもずっとこんな感じで楽しませてくれますように。