「DEATH NOTE」page.43「黒」全頁感想

1p目…前回ラストで分からなかった三堂の下の名前が1コマ目であっさり判明しています。何だ、故意に隠してたわけじゃなかったのか…。松田が生きてるので、ヨツバのキラには第二のキラの能力(死神の目)は無いと推測していますが、これは間違いないと思います。…そういえばあちこちで言われている「ヨツバのキラは左利き」という手掛かりについては、私はまだちょっと懐疑的です。そこまで考えてたらキリがねえよ! といわれるかもしれませんが「万一デスノートが第三者の手に渡った場合、筆跡から正体がバレるのを防ぐために、敢えて利き手と反対の手で書いている」という可能性を考えていて…。さすがにこれは考えすぎでしょうか。なんかもうどこまで裏を読んだらいいのか、加減がわかんなくなってます。
2p目・3p目…見開きで扉絵、そしてヨツバの8人のプロフィール一覧になっています。これは永久保存版! 今後はこのページのコピーを片手に「DEATH NOTE」を読み進むこと請け合い! ああもうこの見開き、ツッコミ所が多すぎてどこから手を付けていいのやら…。とにかく右上から順に1人ずつ見ていこうかと思います。
●鷹橋鋭一:「既婚・子あり」にビックリ。いちばんモテなさそうなお顔なのに…(失礼な)新聞社社長の息子。マスコミ操作担当なのでしょうか。今まででは一番頭の悪そうな言動を繰り返している彼ですが、このままダメキャラで終わるのか!? あ! いま気付いたけどピアスしてるよこの人! サーファーだからか? 
●三堂芯吾:東大法学部卒で月の先輩だー。これは本筋に関係…しないかな、やっぱり。月が後輩ってことで何か理由をつけて連絡取ったりって可能性も考えたけどさすがに無理っぽい。趣味がフェンシングってイメージどおり過ぎるー! 参院議員の息子か〜、政府への圧力は彼経由か。
●紙村英:ラグビーだとか、他の7人が部長クラスなのに紙村だけ課長だとか、作者は何だか彼を「努力家でちょっといい奴」として印象付けようとしてないか? 前回も酔ってベランダに登る松田を率先して止めようとしていたし。(DEATH NOTEって、今後のエピソードでクローズアップされるキャラクターが目立つ特徴や伏線を見せ始めるのは2〜3話前から割と急に…という特徴があると思います。それを考えると、前号あたりからの紙村いい奴っぽい描写はどうも怪しいと思うのです)
火口卿介:ヨツバ関連会社の社長の息子。見た目といい、ふつうに怪しい特徴をいろいろ兼ね備えていますが、むしろ悪役としてふつう過ぎて「こいつはキラっぽくないな」と思ってしまいます。モミアゲ、長すぎ。
樹多正彦:趣味が眼鏡集めって何なんだと。他のメンバーが剣道や将棋って言ってるのに、なんで堂々とプロフィールに「眼鏡集め」なんて書いちゃうのかと。きっと余程自慢できるコレクションなんだよ。自宅には妻も立ち入り禁止のコレクションルームとかあって、古今東西の眼鏡が何千と並んでいるのに違いない。
●葉鳥新義…ヨツバ社長の愛人の子。いかにも色々と裏に確執のありそうな設定ですね。趣味の陶芸っていうのが地味でイイ。
●尾々井剛:やはり最年長だったのか。ガンマニアで父が防衛総庁。こんなところで会議してるよりも武器持って力技でねじ伏せる方が合っていそうな感じ。基本的にヨツバの8人は、みんな「名は体を現す」という感じのキャラクター設定になってて分かりやすいですね。一気に8人登場でしたから、ここであんまりヒネっては読者がついていけないって言うのもありそうですし…。
●奈南川零司:みんなが一番「キラっぽい」と思ってるのはやっぱりコイツなのではないかなー。最年少! ハーバード大(これだけ大学名が実名だ)! 帰国子女! サラリーマンなのに長髪だし美形だし、やっぱりいちばん胡散臭いなあ。
4p目…Lが紙ごとケーキ食べたよ。(口に入れてもクシャクシャになってないところを見るとアルミホイルではなく紙っぽい。細かいことだけど)と思ったら出した。マズかったんだね…。ヨツバのことを「一人では何もできない馬鹿で腰抜け」とはまた言い切ったものだ。ヨツバには余程むかついているのか。
5p目…「通知不可能」って表示の電話なんか怖くて出れないよ〜! 私「非通知」でも絶対出ないですよ。いきなりコイルから名指しで個人のケイタイに連絡あったらびびるよな。
6p目…コイルを演じてるのはアイバーでした。ここどこ? パリの凱旋門だよね…フランスか! オシャレな部屋でワイン片手に電話してるアイバー、いよいよルパン三世っぽいです。樹多は完全に呑まれてる。
7p目…200万ドルとか800万ドルとか凄い金額だ。口止め料だけで一生暮らせるよ…。4コマ目のアイバーの胸元! エロすぎでハルちゃんにパンチ喰らいますよ〜! 樹多が電話で一言も喋らなかったのは戦略というより単にビビって言葉が出なかっただけっぽいな。5コマ目、樹多が猫背に。なんかもう負け組だ。
8p目…まず尾々井に連絡かー。仲いいのかな。というか尾々井が最年長でまとめ役ってことなのか。
9p目〜19p目…臨時会議はいろいろと書きたいことが前後するのでまとめて書きます。誰がキラなのか、ということを考えつつ、扉絵のリスト順にちょっと考えて見ます。…私のやってることは、作品中に明示された事実をつなぎ合わせて推理するというよりは、漫画の中での描かれ方から「こう展開したら漫画として面白い」という感情的・直感的な考え方(何か妄想も入ってる)なので、本気で考察を求めておられる方には物足りないんじゃないかと思います。
↓本気で考察したい方はこちら(すごい詳しいキラ考察)↓
http://ignore.no-blog.jp/umu/2004/10/death_note3.html
鷹橋。彼は一貫して「馬鹿っぽい」描写をされ続けています。今までも馬鹿馬鹿言われてますし、今回も言われました。汗かいて「……」ってコマも多いです。いかにもキラっぽくなくてそれが逆にキラっぽい? 今のところ、どういう位置づけのキャラクターなのかまだハッキリ把握できていません。
三堂。沈着冷静に語っていて、奈南川と並んで頭の良さそうな印象です。火口を疑っているような描写があったので、これが「火口をキラかと疑っている」のだとすれば、彼はキラではないってことになるわけですが…。彼がキラで、火口を危険人物と認識して殺そうかと思っている、とも取れる微妙な描き方です。私は三堂=キラ説を支持しているので、ちょっと色眼鏡で見ている部分もあるかもしれませんが、彼は周りのメンバーを値踏みしているように見えることがあるので怪しいと思います。
紙村。先週〜今週にかけて一番気になっているのが彼です。扉絵の感想でも書きましたが、どうも紙村のキャラクターが微妙にクローズアップされているように思うのです。「葉鳥を殺すのは駄目だ」と焦ってみたり、「俺たちにとって都合よく考えすぎじゃないかな?」「コイルが(略)Lのスパイって可能性を…」などとかなり核心に迫った疑いを抱いていたり。どうもここ数週以内に、彼が大きく動きそうな気がしてます。しかも「いい奴」っぽい描写が見られるので、何か…近々死にそうな予感。Lとコイルの秘密にギリギリまで迫って惜しくも失敗して死! とかそういうオイシイ場面を取ったりして…。さあ、この予測当たるか!?
火口。知ったような口ぶり、やたらと「殺しちゃえ」発言。キラっぽいというよりも自分がキラだと思わせたがっているような言動に感じます。しかし、8人の中にキラが必ずいるという状況で「俺がキラだ」っぽい言動を繰り返して周りを牽制していたら、逆に本当のキラに睨まれる結果になりかねません。だから一概に「キラじゃない」と切り捨てるのも難しいんだよな〜。ただ私的には、火口がキラは無いと思っています。
樹多。コイルに依頼したのが樹多だった時点で、彼がキラの線は薄いと思っていましたが、今回のコイルとのやりとりでいっそうその思いは強くなりました。会議中の発言は少なく、あまり思うところはなし。コイルの一件で樹多の役割は終了か?
葉鳥。「もう抜ける」と言ってすぐに前言撤回。普通に考えたらこれで彼はキラ候補から外れそうですが、尾々井も言っているようにカモフラージュの演技をしている可能性もあります。ただ、ここで敢えてそんな演技をする必要性があるとも思えません。更に、先週号9ページ目で「顔も名前もわかった…」と言っているのがキラだとすると、既に葉鳥と紙村は外れていることになりますから、私はもうここで葉鳥はキラ候補からほぼ外れたといっていいのではないかと思っています。(…こんなに自信満々に言ってしまうのも不安だけど…)
尾々井。最年長なだけあって、全体をまとめるような役割であるようです。その分、彼個人はどんな人なのかピンと来なかったのですが、会議の最後での「ミサイルぶち込めば済む事だ」という発言はなかなかに豪快でビックリ。冗談だとは言ってますが、ガンマニアで父が防衛庁勤務というプロフィールからすると、いざとなればマジでミサイルくらい出せるのではと思いました。ヨツバの8人はLのアジトに行ったことがあるわけですから、もしも誰かが「あのときのミサミサ接待が怪しい」と気付けばミサイルだって落とせるんだ。あのビルだってすごい装甲で固めてそうですが。でもそうなったら戦争物みたいだな。それはそれで読んでみたい。
奈南川。今のところ怪しさナンバーワンはやっぱりこの人でしょう。「キラの考え」だなんて台詞も口にしてますし、まだブラックだった頃の月がやたらと「もし僕がキラだったら…」みたいな表現を使っていたのを彷彿とさせます。私も、彼がキラでもぜんぜんおかしくないと思います。ただやっぱり、そんな予想通りにはいかないだろうしいってほしくないじゃないですか!
18p目…パソコンモニタのアルファベット、ワタリはW,アイバーはAなんだ。ウエディはUなのかな。5コマ目のアイバーがカッコイイ。Lに助けられた2度のエピソードが番外編で読みたい! ところで今更なんですけど、この人たち何語で喋ってんだ? 日本語? 英語?
19p目…「偽のL作って1000万ドル」に青ざめてる夜神父が面白い。もう警察はクビになったんだからそんな顔しなくても…。「捜査の一環です」と言い切るLもムチャだと思います。4コマ目…あれ? いまミサミサはどこにいるんだろう? ロケに行ってるのかと思ったけどマネージャー役の模木さんがいるし。自室かな? 盗撮はやめちゃったのかしら。
20p目…ウエディかっこいー! ドロボウスーツ萌えー! こういう場面でいつも思うんだけど、髪の毛ってこんな振り乱してたら、抜け毛とか見つけられて鑑定されたらヤバいんじゃないのかと。ボウズにしてたり全身タイツ姿では絵的にパっとしないのはわかるんだけど…。あ、それならウエディの髪は実は全部カツラっていうのでどうだろう。そもそもこの顔も素顔じゃなさそうだし。よし、私の中ではそういうことにしておこう。
21p目…会議が始まりました。まだ「僕の活躍」とか言ってる未練がましい松田。「ドジからです」Lの返しも早いなあ。会議のほうは、前回「やめる」とか言ってた葉鳥が来ていないようです。…殺されちゃった!? それはないと思ってたんだけど…なにか訳があるのかも。コイルに会いに行ってるとか…。
次回…「跡継」って予測しにくいサブタイトルだなあ。葉鳥が抜けたところに誰か別な奴が入るのか? コイルとか?(それはないか…)次回も楽しみです。