1(創作メモっぽい雑文です)

隙間には何が挟まっている? 決まってるさ、女の子だ。
天井と壁の境目が、建て付けが悪いのか少しばかり隙間になっている。毎晩眠る前に、豆電球のオレンジの光の中でその隅っこを見ていたら、そこに女の子が見えてきた。細い隙間に身を屈め、窮屈そうに挟まっているんだ。短い黒髪に茶色い瞳、セーラー服を着た小柄な彼女。僕はいつか彼女をそこから助けてあげようと思うけれど、隙間から出ると同時に彼女が蒸発して消えるような気がして、不安でどうしようもなくなって目を閉じる。そしていつしか眠ってしまっていて、朝が来るともう、あの子は見えない。