ワールドコンに行って来たよ

8月31日。登録はせず、当日申し込みで行ってまいりました「Nippon2007」。
wikipedia「ワールドコン」
Nippon2007公式サイト
あまりSFらしいことはしてません。興味のある方だけどうぞ。

レジストレーション

電車でみなとみらいに10時ちょい前に到着。いつもより外国人率が高い感じ。既にネームプレートを付けているひともちらほら。
コンコースのレジストレーション会場に行ったらすごい列! スタッフが事前登録した人・当日登録で横浜市内の人・当日登録で市外の人の3列に誘導してるんだけど、手際がちょっと悪い感じ(先々週、コミケスタッフの見事な混雑対応を見たばかりだったので余計にそう思ったのかも)。予想以上に当日受付が多くて混乱してるようだった。受付もひとりあたりの所要時間が長く、ここで小一時間待たされることに。おかげで10時開始の催し物は諦めざるを得なくなりました。読みが甘かったです。

びっくり科学実験室

11時ごろに会議室方面へ。大物企画は10〜12時の2時間枠なので入りにくい…。どっか11時からふらっと入れそうなところ…と思って見回してたら液体窒素の実験が賑わっていたので入ってみました。
本物の液体窒素を見るのは初めてだったので面白かった〜。定番の釘打ちバナナや凍らせた薔薇のほかに、液体窒素中ではむき出しのフィラメントに通電しても切れないとか、空気を凍らせて酸素を固体にするとか。固体の酸素はほんのり青いという話を聞いて「バケツ一杯の空気」を思い出しました。最後はアイスクリームを作るというので、アイスクリーム液を液体窒素で冷やすのかなあと思って見てたら、鍋のアイスクリーム液の中に液体窒素を直に流し込んでゴンゴン混ぜるという、素晴らしくワイルドなレシピで驚いた。
ちびっこの多い企画だったので大人は後ろの方でおとなしく見学…と思ってましたが、最後はアイスも頂いちゃいましたし(味はいたって普通)液体窒素を触らせてもらったー。さらさらと粉っぽい手触りに感じました。
実験シリーズをもうちょっと見ていたかったけど、12時からはキッズ限定の企画になるということで退席しました。山本弘さんがどんなネタを披露するのか興味あったんだけどな。

↓アイス。

↓ひまわり冷凍。

もっと液体窒素らしい写真もあったんだけど、他の参加者が映りこんでない写真がこれくらいしかなかった。本当はもっと全体的にモクモクぶくぶくしていました。

ディーラーズルーム

クソゲーライブに心惹かれつつも、すでに満席&13時から別の企画を覗きたかったためスルーしてディーラーズルームで時間つぶし。アートショーにコミティアでよくお見かけする三五千波さんが出展されていて「ああそうか、こういう参加の仕方もあったんだ!」と今さらながら気付く。来年はやるか!? 自分もいつか、ずっと温めて腐りかかってるサイファイ4コマを仕上げてファンジンアレイに出てみたいなあと夢見たりする。
会場内で制服コスプレのお姉さんからエロゲ(かな?)のTシャツをタダで貰った。大盤振る舞いだなー。正直こんなん着れねえよってデザインだったので躊躇したのですが、お姉さん達もその辺よくわかってるらしく「パジャマにどうぞ!」って勧めてるのが面白かったのでつい勢いで受け取ってしまった。どうしよう。
そのゲーム:http://circus.nandemo.gr.jp/sakuhin/nf/index.html

現代日本SF展望その2「SFワンダーランド」

やっぱSF大会ならではの企画を1コくらい覗いておきたいぞーと思って参加。
スターウォーズ以降〜いわゆる「冬の時代」は自分がいちばんSFを読んでいた時期なので、何とか話について行けた〜って感じです。そういえば帯に「SF」って書いたら売れないとか言われてた時期、ありましたね。SFマガジンの読者欄で誰だったか激しく論争をしていたような…(今ならネットで盛り上がってるとこなんだろうな)。ラノベの起源は何だろう話はいい加減食傷気味だったんだけど、クラッシャージョウというのは1つの可能性としてなるほどなあ、と思う。「SFが流行らなくなって日本はファンタジイブームで…」という話題が出たんですが(うろ覚え)、SFとファンタジイの境界についてはどう定義された上で語っているのかな、と気になったりしました。私もしっかり理解しているわけではないので、もうちょっと初心者入門っぽいところから攻めればよかったかなあと思ったりしました。
個人的な印象としては、谷甲州さんがあんな飄々とした面白いトークをされる方だとは知らなかった。高千穂遥さんがご自身のサイトやネットで見る高千穂さん像のイメージどおりのユニークな方だった。そんな感じ。

カフェ・サイファティー

実は別件の予定があって、2時以降の企画に参加してたら時間的にマズそうだったので、カフェで一休みしつつギリギリまでSF気分で居ようと思い、ラウンジ方面へ。
カフェ・サイファティーク:http://scifitique.org/
2〜3年前に開催されたマッドサイエンティストカフェ発祥の企画みたいです。

カフェ・サイファティークは、白衣にメガネの理系ハカセによるドリンクサービスとお喋りを楽しむカフェ。
 ハカセは全員が高度な理系教育を受け理系現場で働く方々です。博士・修士など学位保持者も多数。大学教授からエンジニア、編集者、SF作家まで。あなたのお気に入りのハカセを見つけたら、ご指名も可能。二人きりのマッドでロマンティックな科学の時間をどうぞ。(公式サイトより)

理系+眼鏡+白衣ってどんだけ私の萌えツボをピンポイントで押さえてくれやがりますか!
席についたら向かいに白衣でメガネの専門家が座ってくれて理系トークですよ。もう夢空間ですよ!
ハカセご指名もできたんですが、ちょうど私が一番語りたかったDNA関係の専門家が別な方に指名されてしまったので、それじゃ色んな方とちょっとずつ雑談を…と思ってフリー席に。お話してくださったハカセは女性2名、男性2名の計4名。植物の話、海洋の水質の話、金属粉の話、ジャコウネズミの生態の話。皆さん、お客さんの話を聞こうともせず自分の専門話を好き放題に繰り広げられるのが素晴らしかったです! ハカセは他人の話も聞かずに自分の専門の話をしてこそハカセなのですよ!!
メニューも科学テイストな物が色々ありました。一度見てみたかった過冷却水があったので注文〜。商品名(過冷却庫の名前)「マジコール」っていうみたいです。マジ(ックみたいに)凍る…か…。
マジコール:http://www.magiquoal.com/
本物は初めて見ました。わーい本当にコップに注ぐと氷に接触した部分からみるみるシャーベット状になるよ。ペットボトルに残った分も、軽く衝撃を与えると一瞬で氷に。一応写真は撮ったんだけど、横に座っていたお客さんと「しまった! ムービーで撮れば良かったですね!」と後悔しきり。ちなみに横のお客さんは本物のシャーレの寒天培地で作った寒天ゼリーをお召し上がりでした。他にも何種類か気になるメニューがあったので、次に行く機会があればぜひとも試してみたいです。
レジ近辺の手際が少々悪くてあたふたしておりましたが、ハカセ自らが慣れない会計をしている」というシチュエーション萌えだろってことで! まあ、混んでたらそれどころじゃないと思いますが、平日だったのと、ひどくわかりにくい場所にあったためかお客も少なく、私としては実にいい思いさせてもらいました。

過冷却水。茶色いのは珈琲。手前の白い部分がシャーベット状になったところなんだけどわかりにくいです。

↓寒天培地ゼリー。パウダーシュガーなどをトッピングできたらより一層アレっぽいと思う。

そんなこんなで時間切れとなり帰宅ー。楽しかったです。閉会までにどっかでもう一日行ければいいなーと思ってるんですが…厳しいかな…。