赤マルジャンプ2007SPRING感想

ついでに赤マルの感想も! 気になった作品だけピックアップです。

To LOVEるポスター

イイヨイイヨ! やっぱ矢吹先生の絵にはこういう塗りが映えますなー!!
せっかくだからPC彩色すればいいのに。CG専門の彩色アシさんが来てもいいくらいだと思うんだよな。

SEASON CALL

天野先生の繊細な線で描かれる絵柄と、時に過剰なまでのリリカルな部分がよく合ってる作品だと思いました。連載にするのは無理っぽい設定の話でしたが、単発作品であるがゆえに良い具合に好き勝手やってらっしゃる印象。サリたん可愛いわー。服のデザインセンスも可愛らしくていいなあと思いました(OTの時は野球服とか学生服ばっかりだったから気付かんかった)。背景の感じとか含めて、かつての新貝田鉄也朗あたりを思い出すセンスだな。
天野先生の描く銀さん、バタ臭ええー!

連載漫画の番外編

エム×ゼロ:絵も話もすごい力の抜けっぷりに笑った。
ボーボボ:不条理系…?
もて王:スーパー変態シリーズのロゴが一番面白かった。
メゾン・ド・P2!:鰐淵さんの扱いがー!!

エリヤ

さすがベテランの技。いつのまにか引き込まれて読んでました。しまぶー先生の作品ってほとんど存じないので恥ずかしいのですが、ギャグとシリアスの混ざり具合が絶妙でとても読みやすかった。
ひとつだけ、エリヤが猿顔をいやがる理由が弱いような気がしました。もぐたんがイジめられた描写も「からかわれてる」程度に見えるし(もぐたん自身も十分言い返してるようだし)大好きなものにのめりこまないようにしなくちゃいけない理由ってこんなもんかなあ。

魔女になった少年

「ネコロマンサー」で絵の魅力(特にネコ!)が印象に残っていた作者。今回も絵は素敵で、より洗練されているようです。作品の「語り部」の正体が大オチにつながる凝った構成で盛り上がりもばっちりで…やっぱ好きだな、この人の作品。

climb×max!!

今回一番楽しく読めた作品。自分のツボとはだいぶ違うジャンル・キャラが揃っているにも関わらず、一番印象に残ったということは、それだけ漫画の力があったということなんでしょうね。
ストーリーは非常に王道で、憧れの先生と一緒に居られるという軽い理由で始めたクライミングに徐々に本気に…という流れなんだけど、その感情の流れが自然でいつのまにか感情移入して読んでいて、ラストの写真吹雪には感動…(冒頭の盗撮?行為もちゃんと伏線として生かしてたとは!)
ライミングというテーマが珍しいという以外に「この作品ならでは」のポイントは少なかった気がしますが、完成度の高い作品だったと思いました。次回作に期待します。

アルバイターキンタロウ

タイトル、「カネクイムシ」でも良かったんちゃうかな。
設定が面白くて読んだんだけど、どうもキャラが弱くて勿体なかった。レジの金を食べるのは立派に賽銭泥棒と同レベルの犯罪でしょ。この主人公、呪いがかかった時点からいっこも進歩してないじゃん。もっと面白くできるのになーという読後感。
最初見た瞬間「村雨くん?」って思っちゃった。

はな垂れアグリ

くるくる変わる表情が魅力的なキャラクターたち。
コマ割が非常に平坦なせいで、盛り上がるべきシーンにメリハリがついてないのがあまりにも勿体ないと思いました。逆に言えば、技術でどうにでもなるハッタリさえ身に付ければものすごく化けそうな予感。

MAN DEVIL

ノア可愛いわこれ。精一杯恐ろしい顔に描いているつもりなんだろうけどキュートさがにじみ出てるよ。見た目に反して素敵なキャラだと思わせられる描写力には納得なんだけど、冒頭から読者がそう感じてしまうようではこの話のキモ(恐ろしい外見、でも良い奴)がうまく機能しないのが残念かも。
回想シーンでのアンが見た目女の子なのに今のアンに不精ヒゲがあるのが超気になるー。アン=ノアの相棒の植物学者だと最後まで悟らせないために見た目を精一杯変えているんだろうけど、正体が判明する前の回想だとワンピース着てて口調も中性的なのに、判明後の回想では男の子口調になってて多少無理が生じてるような気がします。微妙に気になった。
でも、全体を流れる「優しさ」が妙に気になる作品でした。