こっそり追記

ネウロについてもうちょっとだけ語るんじゃ。
今週号を読んでちょっと引っかかったことです。HAL編の感想に入れるのはちょっと違うかな…?と迷ったのでこちらに。もちろん3号ネタバレ要素を含みますのでご注意ください。
ネウロの世界では、「死」は不可逆的なものかどうかっていうのが、実ははっきりしてないように思うんですよ。
そう、あかねちゃんの存在です。
彼女は事務所に埋まっていた死体が、ネウロの魔界の瘴気にあてられて不完全に復活した生命体です。死体に新たな魂が宿ったというわけではなく、ちゃんと生前の記憶を引き継いだ意識を持っているように描かれています。
(ついでに言うと、まあこっちはギャグという事で流してもいい部分でしょうが…9巻収録の赤マル番外編で、弥子の父親も幽霊で登場しているし、ネウロが「会わせてやろう」とか言ってますよね)
魔界パワーがあれば、人間の死者は生き返る…少なくとも一時的に復活できるとすれば…ちょ、それって下手するとHAL編の感動のラストを台無しにしてしまわないか? HAL編とあかねちゃん編って相容れない物語になってしまわないか?
…ってことが気になって仕方ありませんでした。この先万一「この謎を解くにはあの男の知恵が必要だ…よし! 春川召還!」みたいなことになったらどうしようと。いや、絶対ないとは思うんだけど、それならあかねちゃんっていう前例をどう説明すればいいのかって…。
一応私の考えた折衷案をここに記しておきます。(番外編の件はギャグとして除外、あかねちゃんの件だけ考えます)
・あかねちゃんはネウロのそばに長期間埋まっていたので特に魔力が強く働いた特例。人間が蘇ることは絶対無いわけではないが、あかねちゃんは例外中の例外である。
・あかねちゃんはこの世に未練があったので自縛霊として地上に残っていたから瘴気で生き返った。HALのように覚悟を決めて死んだ(=成仏した)命が戻ってくることはない。
・あかねちゃん本体は完全に死んでいるし、死人が生き返ることもない。いま「あかねちゃん」のように振舞っているのは、ネウロの瘴気に召還された霊みたいなのが死体にとりついて、肉体に残存した記憶を元に再構成された別の存在である。
・実はあかねちゃんは死んでなくて、冬眠状態か何かで壁に埋まってただけ。彼女は人間を超えた能力の持ち主だったのだ…そう、サイや刹那と同じ変異細胞をもつ実験体プロトタイプ、それこそが彼女――究極生物AKANEだったのだッ!!
…えーと、どれがいいと思いますか…?