チャーリーとチョコレート工場

パンフレットが売り切れでションボリ。平日第一回の上映だったのにほぼ満席だったし、けっこう人気なのだなあと思いました。素敵な映画でした。夢心地のまましばらくフラフラしていました。
感想文という程のものではないのですが、気になったこと思ったことメモ。ラストに至るまでのネタバレを含みますので御注意ください。
※私は原作を未読です
・チャーリーがチケットを売ろうと言い出した場面と、その後のお祖父ちゃんの台詞にいちばん心を揺さぶられました。チャーリーとその家族がみんな大好きです。
・ヤなガキも全部魅力的。欠点をしっかり描いててなお好きになれるキャラクターを作れる人がうらやましい。ベルーカの可愛さに参った。なんでこの子が可愛いのか自分でもわかんないまま可愛かった。すげえ。
・あ、公式サイトの人物紹介のトコのアニメが地味にネタバレなんだな。
・あちこちの元ネタがわかればもっと面白かったんだろうか…。ベルーカの父親、2001年宇宙の旅ウンパ・ルンパの曲の半分くらい…しかわかんなかった。ダメだ自分、基礎知識なさすぎ。
・現実とファンタジーの境目が曖昧なお話は本当に好き。普通の現代世界のようなのに、こんなチョコレート工場が「アリ」なところ、説明も特にないというのが大好き。
・全編通してずっと涙目でした。笑って観る映画なんじゃなかろうかと頭の隅で思いながらも涙目。愛しくも駄目なひとたちの物語に弱いんですよ…。漫画を引き合いに出してしまいますけど、永野のりこさんの漫画で泣くか笑うかといえば私は泣いてしまう派。…こんな例えじゃわかんないか…。
・ウォンカ氏が父親と再会して、父親が「フロスをしていないな(うろ覚え)」って言ってぎこちなく抱擁しあう場面でウルウルしてたんですけど、何か周囲で数人、一斉にそこでくすくす笑い出したので「え、ここウケるとこだった!?」ってビックリして涙ひっこんじゃった…。私はその場面の前の新聞や雑誌の切り抜きあたりからもう完全に泣きのツボだったのですごく意外だったんですけど…というかその場面の笑いどころがまったくわかんなくて今も心に小さく引っかかってるので誰かにこの現象を説明して欲しいです。
・原作を読んでない私が大間違いを覚悟の上で書くけれど、もしかしてチャーリーが工場主交代を辞退してから後の部分って、原作にないティム・バートンオリジナル展開? いや何となくですが、そこから以降、お話の「切なさ」のベクトルの方向がちょこっと変わってるような感覚を覚えたので。全然蛇足というわけではなく、むしろ「家族」のエピソードがなかったら全体が破綻しそうな大事な場面だったのだけれど。ああうまく言えない。それに超勘違いの可能性もあるし…とりあえず近日中に原作読みますね…。