西島大介…

(昼頃追記)せかいまほうイラスト一枚描いてみた。ラフっぽいですけどオチバレですけど興味ある方は本家トップから行けます。こんな感じでいっぱい描いて自分の萌えを自給自足したいんだけどな…。ところでもしかして西島大介でイラストとかやってるのって私だけなんかな? ぐぐっても見当たらないし…他に居たらめっちゃ友達になりたいので教えて欲しいです。

(さらに夕方頃追記)ふと思い立ってmixi経由で調べたら見つけちゃったよ可愛いサン・フェアリー・アン絵! こういうピンポイントな探し物の時はmixi強いのかもね。ネウロサーチも素敵だけど西島サーチも(いやいや、軽い気持ちで大きなプロジェクトを口にしないようにしないと…)

祭りはじめるとか言って全然はじめられないので、ここで少し「世界の終わりの魔法使い」の感想書きます。きっと評論的な視点からの感想は他の書評サイトの方が色々書くでしょうから、ウチは思いっきり萌え視点で書かせていただきます。ラストにいたるまでのネタバレを派手に含みます注意!
もういっかい書影入れとこうっと。この装丁大好きなんです。

世界の終わりの魔法使い (九龍COMICS)

世界の終わりの魔法使い (九龍COMICS)

一読してあまりのラブストーリーっぷりにびっくりでした。「凹村戦争」では、作者の言いたかったことがコマの間から滲んでしまっていて時々ふっと冷めたりしてたのですが、この作品は最後まで一気に読めた。凹村のベッドシーンは正直エロくなかったのに、こっちのキスシーンは悶えるほど萌えました。ぐああああ! おひめさまの呪いを解くおうじさまに今さらこの歳になってここまでヤラれるとは思わなかった。エロシーンのエロさは、そこに至るまでのエピソードを如何にネチネチ書き込んでおくかで決まるというのが持論なのですが(だから凹村はエロくなかったんだと思う)この作品は描けていたなあと思いましたのです。
(ただ、ちょこーっとだけ惜しいと思ったのは、このシーンのちょっと前「魔法なんか信じない、でも君は信じる!」のところ、ネームの進行が駆け足気味で勿体なかった。ムギがもうだめだって思ってから立ち直るのが早すぎて不自然に見えました。もう2頁費やしてくれてたら、この後のゴーレム突入シーンがもっと映えただろうに。残念です)
アンは最初っから最後まで萌えっぱなし。可愛いー! 眼帯があざとくて良いなあと思っていたら、163〜164頁の「真の姿」を見て「なるほどー!」と。あれは一種の封印だったんですね。この姿がまたコワカワイイ。敵のゴーレムも魅力的。(西島先生は実は人外のモノのほうが好きなんじゃないのかと思っています)口が可愛いんですよね…!
シッポ猫は無条件にラブ。この物語最大の功労者はシッポ猫ちゃんなのではあるまいか。おくづけをさらにめくったところのオマケカットがまた可愛いんだ! 封印ネズミとシッポ猫でちょっとしたショートフィルムを作りたいくらいですよ。
あと萌えって言えば西島先生の萌えどころって「爆発」だと思うんですけど(いきなりキャラ以外への萌えでスマナイ…)今回の話でも存分にドッカンドッカン爆発してて嬉しかったです。エア・ボードの疾走感や爆発の「白さ」と、壊れてゆく影の場面の「黒さ」も対照的で美しかった。
そしてラストシーン。なんて綺麗で切ないラストなんだろう。ムギはバッドエンドとトゥルーエンドを同時に体験してしまったわけですが、ラストシーンのムギが、トゥルー側の自分を傍観するバッド側の自分だと言うのが何とも切ない。少年はこの冒険でちょっとだけ大人になったけど、少女はもともと大人だったし遠くに言ってしまったっていうのは、実はすごくひどいオチなんだとも思います。アンって何かこう淡白そうだしなあ。それでもアンがどっか遠い星に行って、あっち側のムギとは仲良くしてるのかとっくに別れたのか知らないけど、それでもそこでちょこっとでも、こちら側のムギとしっぽ猫のことを思い出してくれるならいいのにな、と思うのです。というかそういう二次創作描きたいです。読んでくれる人はいなさそうだけどな。
ところでこのラストシーン読んで思い出したのがグレッグ・イーガンの「順列都市」のラスト(だったと思うけど別なイーガン作品だったかも? ごめんあとで確認する)。こっちも読んでて切なくて切なくて泣きそうだった。私はこの手のラストに弱いのかも。