読書日記

せっかくだからたまには読んだ本のことを書いておこうかなと思いました。ネタバレのない範囲で。
今回は退屈な親戚行脚の移動時間に読む本ということで、とにかくどれもこれも「ラストでびっくり」できそうな刺激的な本というチョイスになっております。

しあわせの書―迷探偵ヨギガンジーの心霊術 (新潮文庫)

しあわせの書―迷探偵ヨギガンジーの心霊術 (新潮文庫)

すげービックリすると聞いて読んだんだけど、途中までは「えー、どこが…?」って感じでした。しかし最後の数ページで本当に驚いた! 慌てて冒頭から読み返してマジ呆然! これはすごい。


クール・キャンデー (祥伝社文庫)

クール・キャンデー (祥伝社文庫)

祥伝社の400円文庫って初めて読んだけど、この作品はボリュームがまさにピッタリって感じの佳作でした。最後の驚きもたしかにあったけど、全編に漂う爽やかな雰囲気が良かったです。


葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)

葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)

個人的には、ラストの仕掛けに作品全体を変貌させるほどのパワーがあるとは感じられなかった。書評などを目にして期待しすぎてたかなー。


ロートレック荘事件 (新潮文庫)

ロートレック荘事件 (新潮文庫)

読んだことがなかったので読んでみました。何て綿密な! でも最後の謎解き解説がちょっとクソ丁寧すぎるんじゃないかと。ここの場面は実はこういう意味で〜…っていうのは、仕掛けに気付いた読者がビックリして最初から読み返して気付くがままにしておいた方が効果的だったのでは? こういう饒舌さが筒井先生っぽさ?


後宮小説 (新潮文庫)

後宮小説 (新潮文庫)

…で、何かもうミステリばっかり読みすぎて頭クラクラしてきたので気分を変えようと思って、お盆の後半は実家の本棚から酒見賢一を発掘してきて読んでた。昔読んだときは紅葉が大好きだった記憶があるのだけど、今読んでもやっぱり紅葉がとっても愛しかった。アニメ見た事ないんだけど、どこをどう誤魔化してこの話をファミリー向けアニメにしたんですか? 当たり障りのありそうな部分を省略したら話の根幹が消滅しそうに思うのですが。