デスノート最終回

見ました。以下ものすごい勢いでネタバレ。
おお…このラストは…! 月の最期が改変されていたことについては、賛否両論入り乱れているだろうな。。
原作は、少年漫画誌に掲載されていた立場を考慮してのことか、とにかく一片の救いもなく、全てに見放され、死後の世界さえも否定した挙句、月に絶望と死を迎えさせていましたが、アニメ版はそれに比べると、なんと穏やかな最期であったことか。
キラ捜査本部の相沢たちも、完全に月を見捨ててはいないと解釈できる行動。リューク「飽きたから殺す」というよりは「これ以上醜態を晒さないように殺してやる」という慈悲にも似た動機でノートに月の名前を記入。死後の世界が「無」であるというのは、アイキャッチのHOW TOで触れられた程度で、月とリュークが出逢った頃の会話の回想は省略。海砂についても、かなりはっきり「月の後を追って綺麗な姿のまま自殺」という最期が暗示されたシーンが入って、これは個人的には、生死不明のまま連載が終わり、後で出た公式ファンブックの中でさらっと死亡宣告された原作よりずっと美しい結末だったと思っています。
それに何より、Lがお迎えに来たー!!! いやまあ、アニメ版でも「死んだら無」というのは変わりないのですから、もちろんこのLは死にゆく月が見た幻なんでしょうけど…何でこんなにサービスすんの(月にも視聴者にも)って思うカットでした。
私がそれらの改変をどう思ったかというと…見てるときは美しいと感じたし感動したんだけど、後からジワジワと「でも月は惨めに死ぬべきだったんじゃ…」という気持ちがにじみ出てきて今はまだ混乱状態という感じです。キラって史上最悪の殺人者だったわけだしなあ。でもそういうのって、勧善懲悪因果応報という考え方に囚われすぎてんじゃねーのかって気も…子供達に「殺人は良くないね!」って教訓を植えつけるための作品だったわけじゃあるまいし。ああ、まだ自分の中で結論が出てません。
ただ、とにかく最後までハイクオリティで楽しませてくれた良作であったというのは間違いないと思います。楽しい9ヶ月でした。ありがとう。