テラに関するエトセトラ

HDDがテラバイト到達ってニュースを見て、「クビキリサイクル」で玖渚がいーちゃんにPCの容量聞かれて「1テラ」って答える場面を思い出しました(うろ覚えなんで細部間違ってるかも)。テラって単位がデタラメなインフレ感と玖渚の天才っぷりを表現してたと思うんだけど、5年やそこらで現実が追いついちゃったんだなあ。
 

クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)

クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)

昔のSFとか読んでると、立体映像や無線電話なんかを「未来の超絶テクノロジー」みたいに描いてて面白いですよね。テレビ電話のことを「ヴィジ・フォン」とか何とかオシャレな呼び方してて、当時のSF作家は、映像付き通信システムや個人携帯の通信システムが将来実現することは信じていたでしょうが、まさかそれらのアイテムが「テレビ電話」とか「ケータイ」などという「そのまんまやん!!」なネーミングで社会に浸透するとは思ってなかったんでしょうね。…というかそんなダサい未来を予想したくなかったんだろうな。
草上仁さんだったかな、単行本のあとがきで「まさかこの作品を描いたあと、こんなに早くカラー液晶が現実化するとは思ってなかった。カラー液晶を未来の技術のように作中に出してしまってお恥ずかしい(これもうろ覚え)」って書いてあったのを子供の頃に読んだんだけど、いま私はそのカラー液晶でこうやって日記や絵を書きネットを楽しんでるわけで。いま私がSFを書いたとして「すげー未来のテクノロジーを出すとしたら、そしてそれが2〜30年は現実に追い抜かれないためには何を書いたらいいんだろう。おなじ未来予想でも、かつてのSF少年たちがみんな夢想した「チューブの中をエアカーが走る」未来はまだまだ実現しそうにないしねえ。本気で「未来予想SF」を描こうと思ったら実に難しい。「十分に発達した科学は、魔法と区別がつかない」の精神に則って魔法少女でも描くかー?
何だかどんどん論旨がズレてきたのでこの辺にしておく。