メモ:人はどこまでネタバレを許容するのか

あ、雑誌スキャンとかジャンプ来週号とかではなく。古典作品に「ネタバレ禁止」って概念はないよな〜とかそういう話です。
たとえばさ、日記で「あの小さかった桃太郎が仲間を3匹もゲットして鬼を倒すなんてなあ」とか「ちょ、信じられない! かぐや姫って月世界人!?」って書いても「ネタバレやめてください><」なんて言われませんよね。
でも「まさか『人間失格』のラストで主人公が…」くらいになるとコレは微妙か?森鴎外の『舞姫』でエリスがねえ…」ならどう? 昔の作品ならOKになるのか(だとすれば何年経ったら?)、人口に膾炙していれば良いのか、どっかで「コレは一般常識」という線が引かれるのか、以前から気になってました。
あっそうだ、wikipediaには古今東西の小説や漫画や映画などが紹介されまくっていますが、作品概要のページって大抵は冒頭に

 「注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。」

っていうのが注意書きされていますよね。試しににクリスティの「そして誰もいなくなった」で検索してみましたが、オチが要の推理小説ですし、もちろん付いていました。しかし「源氏物語」には付いてません。光源氏が死んだ後の人間関係云々まで全部かかれているにも関わらず、です。
もちろんソレは「古典で一般常識だから」でしょうが、昔の人はリアルタイムでワクワクドキドキ源氏物語を読んでて「雲隠」でガーンショックー!ってなってたんでしょうし、当時宇治十帖を一足早く読んだ貴族が友達に「匂宮がさァ…」なんて話したら「ネタバレすんなよ馬鹿!」ってことになったんだと思うんですよ。
…作品はいつごろから「古典」となり、ネタバレ注意と言われなくなるのでしょうか。wikipediaの文学作品一覧を端から当たって表にしてみようかと思いましたが、wikipediaはとくに近現代文学については作家名中心で編纂されていて、項目化されている作品名は皆無でした。他にうまい方法を思いつかないので、今回はアイデアメモ程度でこの件は放り投げておきます。万一どなたか調べてみたいと思う方がいらっしゃればご自由にどうぞー。

なお、私が経験した話なんですが、ガンダムの話をしていて(当時私はまだ序盤しか観てなかった)「****さんって死ぬよ」「えー! まだそこまで観てないよ! ネタバレすんなや!」って話になった時、その場にいた他の全員に「そりゃガンダム観てなかったほうが悪いよ」と言い切られたことがあります。どうやらある種のコミュニティにおいてはガンダムも「古典」であり、ネタバレアリアリルールに設定されているようであります。余談でした。