赤マルジャンプ感想

印象に残ったものから順にちょこちょこ追記していってます。もちろんネタバレですのでご注意ください。現在5作品。
武装錬金ピリオド…全体的にやや駆け足・御都合主義の感はありますが、私は大ハッピーエンドで本当良かったと思います。
バクリアン…「JIKANGAE」の普津澤画乃新さんの新作。「漫画」として洗練された感じですが、同時に「漫画」として普通になったような…。主人公とヒロインの境遇が偶然良く似てるのが偶然過ぎるように思いました。あと個人的に気になったのは、最後に助かったヒロインのお父さんの表情。意図的ではないと思うんですが、一瞬この人まだ洗脳されててもうひと波乱あるのかと思いましたよ。強制されてたとはいえ悪に手を貸してたわけでしょ? あんなサバサバした笑顔じゃ不自然なんじゃないかなあ、もっと「私のせいでこんな…」「もういいんだ」みたいな場面が必要だったんじゃないかなあ。独特のセンスと画面の美しさに惚れているので、そういう良さが薄まらなければいいなあ…と思います。
生きてた。…「魔界不思議犬ブルブルブルズ」で注目してた小山祐太さんの新作。これは…面白い! やっぱり小山祐太さん要注目ですよ! 「魔界…」の時にも思ったけど、1本の読みきり漫画に織り込むテーマの取捨選択が上手いんだなあ。大風呂敷を広げるでもなく「兄弟の絆」という部分にうまくまとめてある。脇役のスティーブの使い方もいい。兄が実は**だった、というのが多少不自然な気もしたけど(普通に村人に見えてるじゃん…。読みきり版「みえるひと」みたいな叙述トリック的描写を仕込んで、種明かし場面で「ああっ!」って言わせて欲しかった…まで思うのは贅沢かしら?)徐々に盛り上げていって最後の兄弟対決場面へ持っていく演出は本当に巧み。新人さんの作品でホロリときてしまうなんて滅多にないんですけどきちゃったよ…。あとは画力の問題が大きく立ちはだかっていると思うのですが、まだまだではあるものの前回から比べてかなり安定してきたんじゃないかな。とにかく私は将来にすごく期待しています。(追記)叙述トリック云々」の件。いちおう伏線はありましたね。足がどこにも描かれてないや。一読めスルーしてしまってましたすみません…。
ネコロマンサー…猫上手いっ! この作者は猫がかなり好きに違いありませんよ。猫大好きな私としては是非とも頑張ってもらいたい…! けっこう王道の物語ですが、ミケじゃなくてペルがカッコよくてひたすら楽しかった。ねこねこ! 人間キャラよりも猫たちのほうが魅力的というのが問題なのかも…?
ムヒョロジ番外編…ムヒョが昼頃まで眠りこけているのをみたロージーが呟いた台詞「あ そうか ムヒョ昨日2回も…」…え、いや何でもないですよ? 何を2回ヤったんだよなんてツッコミ無粋じゃないですか〜魔法律使ったに決まってるじゃないですか〜。